写真で綴る登山と旅のあれこれ

六甲山(アジサイ巡り)

登った日

2018年6月17日(日)

天気

晴れ 気温低めで爽やか

標高

  • 六甲山 931m
  • 六甲高山植物園 865m

コースタイム

有馬温泉駅(8:40)→有馬稲荷(9:20)→極楽茶屋跡(11:30)→ガーデンテラス(12:00)→高山植物園(12:10/13:10)→ガーデンテラス(13:30)→極楽茶屋(13:40)→有馬温泉駅(16:20)

登山口までのアクセス(電車)

神戸電鉄有馬温泉駅

駐車場

有馬ロープウェイ駐車場 620円

持ち物+α

周辺情報


六甲ブルー

六甲山のアジサイが見頃

朝のニュースが伝えていた

すでに梅雨入りしたはずが
すっきり爽やかに晴れた週末!

梅雨前線が本気をだす前に
六甲山で初夏を感じてきました

・・・

六甲高山植物園

久しぶりにやってきた
さて、アジサイ園は・・

六甲高山植物園

北ゲートから入場すると

まず目に入るのが
トチノキとホオノキの大葉の競演

青々と茂ってまるで盛夏のような景色

園内を見渡しても
なんかイメージと違うような。。

高山植物ゾーンのコマクサは
さすがに遅いと分かっていましたが

ミスバショウもニッコウキスゲも
既に花期を過ぎていた

あれ!?アジサイ園は?

不覚にも。。
すっかり勘違いしていました

アジサイ園
〇 六甲森林植物園
× 六甲高山植物園

六甲高山植物園

園内の片隅で
コアジサイが見ごろを迎えていた

アジサイの代名詞ともいえる飾り花がない
一見すると地味なアジサイですが

せっかくここまできて引くに引けず
マジマジと観察してみると

線香花火のような繊細な造形に
透明な青紫の色彩がとても美しいです

飾り花がないためアジサイの中で唯一
香りを使って昆虫を誘うそうで

顔を近づけるまでもなく
辺りには甘い香水のような

虫だけでなく人も悩殺されそうな
どこか色っぽい香りがします

六甲高山植物園_コアジサイ

さて、アジサイ園は・・・

ここから森林植物園まで
縦走路を歩いてみる?

いえいえ。。

この季節の六甲では
探せばあちこちに咲いているので

登山道を中心に
アジサイ巡りをしてきました

・・・

青いアジサイは六甲ブルーとも呼ばれ
梅雨時の六甲の風物詩になっています

六甲ブルー_アジサイ

朝晩が涼しく多雨多湿なこと
花崗岩質で水はけがよいこと
土壌が弱酸性でアルミニウムが
溶けやすく…云々

要するに
色々な好条件によって

六甲のアジサイは
美しい青に発色するんだとか

ちなみに
神戸市の市花でもあります

六甲ブルー_アジサイ

正直をいうと梅雨時に
アジサイ目当てに山に登ったことはなく

子供の頃は自分の顔ほどもある
ジャンボサイズの花に圧倒され

動物の頭のような気配がして
むしろ苦手な花でもあったのですが

よく見ると

好きかも。。

六甲山ブルー_アジサイ

青でもなく紫でもない
色のグラデーション

六甲山ブルー_紫陽花

コケの若草色
コシアブラの透けるような黄葉

これらに共通して
体に冷水が染み入るような
得も言われぬ快感を感じるようになってしまった

老化の症状なのか
共感覚の一種なのか
単なる変態なのか。。

六甲山ブルー_アジサイ

梅雨時に涼を感じる色でもあり
夏至の頃に最も濃い空の色でもあり
なんとなく気分がシャキっとするような

季節によって味覚に旬があるように
色覚にも旬があるのかもしれません

六甲山ブルー_アジサイ

青いバラのイメージもあってか

青色の花は赤色や黄色に比べて
希少な印象がありますが

六甲ブルー_アジサイ

リンドウ、トリカブト、タマムシソウ・・
山では意外とポピュラーな花色

他にも
ショウブ、ツユクサ、ムスカリ
などなど

それもそのはず

花の色で最も多いのは黄と白
次いで多いのが青系なのだとか

むしろ赤やピンクの花は少数派だそう

海も空も青いのに
青い花、青い鳥、と聞くと

どこか非自然的な
色に感じるのはどうしてだろう

ガクアジサイ赤

アジサイは赤色にもなりますが
これは土壌のpHとアルミが関係しているそう

少し調べてみましたが
難しければ読み飛ばしてください

・・・

アジサイの色の元は
アントシアニンと呼ばれる物質だそうで

ブルーベリーや紅葉にも含まれる
赤紫色の色素なのだとか

この物質がアルミニウムと反応すると
鮮やかな青色に発色するのだそう

アルミは土壌にも微量に存在するそうで

土壌が弱酸性のときにだけ雨水に溶け込んで
アジサイの根から吸収され花に蓄積され
青色になる・・・云々

つまり土壌のpHによって
アジサイの花の色が変わるのです

土壌が酸性なら青、アルカリ性なら赤

森のリトマス紙とも呼ばれる所以

都会ではコンクリートに含まれる石灰がアルカリ性のため
赤色のアジサイが多いのだそうですが・・・

真実はどうなんだろう

コンクリートの公衆トイレ横のアジサイは
たしかに濃い赤紫色だった

アジサイ赤紫

アジサイの園芸種の中には色素を持たず
どこで育てても白色になる品種もあるそう

ガクアジサイ白

ちなみに ”pH”
今の学校ではピーエイチと習うそうで
ペーハーなどというと昔の人になってしまうそうな
ちょっとショック。。

アジサイ咲き始め

梅雨の心象風景といえば
アジサイwithカタツムリ
絵になる光景ですが

アジサイ

青々としたアジサイの葉には
青酸という毒があるので

実際はカタツムリも食べないという話

あじさい

人が中毒した事件もあるそうですが

いざ詳しく検査してみると
毒は検出されなかったという報告もあるそうで

中毒が起きるメカニズムは
まだよく分かっていないのだそう

アジサイ

そういえば大野山のアジサイは
シカが食害するそうですし

シカは何かを見分けているのかも

・・・

そもそも
アジサイの色を左右するアルミニウムも
蓄積すると植物には有害だそうで

なぜアジサイがアルミを溜めこむのか

青酸+金属毒で徹底的に武装するため
子孫のために土壌を浄化している
毒を覚悟してでも青色になりたい理由がある

など諸説あって謎だそうです

アジサイが放つ青色
ちょっとミステリアスにも見えてきた

六甲ブルー_アジサイ

・・・

六甲山ゆかりの
幻のアジサイも咲いています

シチダンカ

シチダンカ(七段花)

シチダンカ

江戸時代に来日した
博物学者シーボルトが植物誌に紹介して以来
誰も発見できず絶滅したと思われていましたが

七段花

1959年に六甲山で再発見されました

シチダンカ

シチダンカはヤマアジサイが
八重化した種だそうですが

ヤマアジサイ

アジサイの本当の花(種ができる両性花)は中央の粒々
上で見たコアジサイで成立しているんですね

ガクアジサイ

周辺に見える大きな花びらは葉が変化したガク片
虫を誘うための装飾花で種はつくられません

ガクアジサイ

改めてシチダンカを見てみると
装飾花だけで実花が殆ど矮小化しています

シチダンカ

なので繁殖力は弱いとされていますが
これは植物園ではなく紅葉谷の群生地

紅葉谷_シチダンカ

誰かが育てているのかと思っていましたが
紅葉谷が通行止めになって人通りが減ってからの方が
旺盛に育っているようにも・・・

炭屋道_シチダンカ

両性花らしきものも付いているし
たくましく自生しているようです

シチダンカ_両性花

進化なのか退化なのか知らないけど
和紙を折ったような精巧な造りと質感。。ステキ

シチダンカ_ピンク

・・・

意外にも?アジサイは日本原産

ガクアジサイ

街や公園で最もよくみかける
丸々としたアジサイは

日本から輸出されて
海外で園芸用に品種改良されたものが
逆輸入されたセイヨウアジサイ

六甲ブルー_セイヨウアジサイ

まさに装飾花の塊りですが
実花を持たずに人を魅了することで
繁栄に成功している例は

ソメイヨシノと同じ妖しさというか

ヤマアジサイやガクアジサイの方が
好きだという人が多いのも分かる気がします

ヤマアジサイ

・・・

あまり登ったことのなかった
梅雨の六甲山

まだ知らない世界が
広がっていました

ヒメアジサイ

・・・

と、いつもはこれで終わり

レポでは途中の登山道は
省略することが多いですが

この日は往復とも紅葉谷のブナの森で
爽やかな森林浴をしてきました

紅葉谷_ブナの森

普段のレポでは登山道自体の魅力を
伝えきれていないと感じていたので

過去の写真もまとめて
「六甲山ルートガイド」を作ってみました

第一回の特集は「紅葉谷」です

よろしければこちらもどうぞ

六甲山:紅葉谷(有馬温泉~極楽茶屋跡)

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  1. 2018/06/17(日) 21:55:34|
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タイヘー

Author:タイヘー
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近所の六甲山から全国の名山まで
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