写真で綴る登山と旅のあれこれ

恵那山③

富士見台

<6月17日(土)>

萬岳荘(7:00)→富士見台(7:40/8:00)→横川山(9:30)→南沢山(10:00)→ふるさと自然園(11:20)

今朝も目覚ましは
ホケキョだった

シュラフの上で
耳を澄ませると

ホトトギスも加わった
鳴き競いだった→【♪】

恵那山_登山_萬岳荘_テント場

夏鳥のホトトギス

中国南西~インドで越冬して
この季節に日本に渡ってくる

ツバメなどの
他の夏鳥に比べると
少し次期が遅いのは

カッコウの仲間で
托卵の習性があるため

最も標的にされるのが
ウグイスで。。

巣を作るタイミングを
待っているからだそう

そんな
熾烈な生存競争とは
無関係に穏やかな朝

テントから顔を出しても
夜気の名残りも感じず

風もなく静かで優しく

泡に包まれたように
錯覚したほどだった

恵那山_登山道__萬岳荘_テント場

テン場の裏の丘へ
空身で15分ほど登ると

遠く西の空に
白山も日出を待っていた

恵那山_登山道_富士見台_日の出

笹原の小ピークで
振り返れば・・・

恵那山_登山道_富士見台_日の出

脈々と連なった南アルプスの北の端
仙丈岳から昇った太陽だった

恵那山_登山道_富士見台_日の出

砂糖入りのコーヒーと

初日に奈良の夫婦に
もらったバナナ

恵那山の切り札に
もっていたつもりが

使いどころがなく
この日の朝食になった

たった三日の縦走でも
生の果物が体に染みるようで

日常に引き戻されるような
強い甘い香りに目が覚めた

恵那山_登山道_富士見台_日の出

帰ろう

恵那山_登山道_富士見台_日の出

テントを撤収して
仕度をしていると

テクノの重低音を
鳴り響かせながら

SUVが入ってきて
トイレだけ済ませると

恵那山の登山口へ
慌ただしく向かっていった

恵那山_登山道_萬岳荘

今日から週末

もうしばらくすれば
管理人さんも戻ってくるだろう

恵那山_登山道_萬岳荘

テン場から少し登ると
ササ原の中のシンボルツリー

恵那山_登山道_萬岳荘_シンボルツリー

過疎であることを逆手に
そうだ星を売ろう!
とする阿智村

日本一の星空にも
認定された眺め

テントから顔を出せば
こんな星空だったのです

【阿智村の星空】

・・・

稜線を富士見台へ

恵那山_登山道_富士見台

なぜだか荷物が
一向に軽くならない

どころか

帰りの方が
ザックがパンパン

なんて
山行もありますが。。

今日はハッキリと
荷物が軽くなっているのが
嬉しかった

恵那山_登山道_富士見台

深田久弥の時代

この辺りは夏になると
放牧がされていたそう

恵那山_登山道_富士見台

萬岳荘から富士見台へ
途中に避難小屋

恵那山_登山道_富士見台_避難小屋

木曽の馬籠で生まれて
恵那山を眺めて育った

島崎藤村

初代の小屋にかけられていた
直筆の看板を再現したそう

恵那山_避難小屋_島崎藤村

ひと月ほどすると
薄撫子色のササユリが咲く

恵那山_登山道_ササユリ

時間を忘れる登りだった

恵那山_登山道_富士見台

富士見台
ここで三度目の朝食

恵那山_登山道_富士見台

しばらくすると
一人の男性が登ってきた

歳は同じくらいか

黒く日焼けした太い手首

使い古した山用ウォッチが
場数を物語っていた

恵那山が好きだ

とうとう
そう話す人に出会った

4つあるコース全て
登っているそうで

この場所が一番の
お気に入りだと話してくれた

恵那山_登山道_富士見台

ここで朝食するため

強清水(こわしみず)から
ここまで登ってきたそう

南アルプスは
自信がないと言いつつ

稜線に見える山頂を
次々に同定していった

モノクロだと奥行がなく
実際の高さと見た目が
一致しないのか

まだ登ったことのない
稜線は分かりにくかった

それにしても

こんなに近くて
遠い稜線になってしまったのは
どうしてだろう

恵那山_登山道_富士見台

天気予報は
明日から下り坂

中央アルプス方面は
この時間でも雲が騒々しい

恵那山_登山道_富士見台

特に梅雨時の
雷が危ない

小屋で会った
奈良のオッチャンは

雷恐怖症だった

もうこれくらいの雲でも
警戒して登らないと話していた

恵那山_登山道_展望

私のクマ・トラウマと
いい勝負か・・

それ以上に
過敏とも思えるくらい

西穂高で雷雲に巻かれて

四方八方から飛んでくる
稲妻を体験したからだった

・・・

目の前には
御嶽、乗鞍、そして槍穂

恵那山_登山道_眺め

しばらく登っていない
3000m峰

山を始めた頃は
経験を積めば積むほどに

自由自在に山に登れるように
なると思っていた

でも実際はちょっと違った

恵那山_登山道_景色

しばらく登山を続けていると
誰でもいつかどこかで

恐ろしい体験や
不可解な体験を

一つや二つ
するもので。。

山への
恐れや畏れが

ザックのなかの
見えない荷物のように

積み重なっていく

恵那山_登山道_景色

若い頃に
チャレンジングな
冒険ができるのは

体力があるから
というだけではなく

そういった
トラウマ荷物を
もっていないから

だと思う

・・・

地図も持たずに
登ったら

実は3000mだったと
山頂で気が付いた

御嶽山

残雪の下りで
踏み抜きに苦しめられ・・

恵那山_登山道_笹

山を始めた年に
いきなり挑戦した槍ヶ岳

しかも南岳からの縦走

重すぎる荷物に自滅して
吐きながら・・

恵那山_登山道_富士見台

今やそんな無謀な
登山はできませんが

あの強烈な
経験がなかったら

ここまで
山を続けていなかった
とも思う

・・・

恵那山_登山道_富士見台

横川山
山頂には人がいた

恵那山_登山道_横川山

飯田から来た
カメラマン

山岳写真が趣味で

周辺の山の展望地を
巡っているそう

恵那山_登山道_横川山

スポーツ写真を撮るような
望遠レンズを三脚に据えていた

富士見台を振り返ると
新たな登山者が見えた

恵那山_登山道_横川山

ここに来る途中

湯舟沢山を見落として

横川山を南沢山だと
勘違いしていた

さっきどおりで話が
噛み合わなかったはず、、

ここが南沢山

恵那山_登山道_南沢山

ここから樹林帯の下り

週末なので続々と
登ってくる人とすれ違った

クマに怯えた二日前の道とは
まったく別の道だった

恵那山_登山道_ふるさと自然公園

登頂の達成感より
下山の達成感が大きい山

大抵それはいい山だ

山は逃避なのか

萬岳荘では結論が
出なかったけど

昨日までの日常が別の日常に
非連続にジャンプするような

そんな遊びが大人にも必要だ

恵那山_登山道_カツラ

二日前はまだ鳴き始めだった
セミの声が盛大に鳴り響いていた

恵那山_登山道_森

夏山へ準備OK
梅雨明けまだかな

~おわり~

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  1. 2017/06/17(土) 10:46:35|
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タイヘー

Author:タイヘー
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近所の六甲山から全国の名山まで
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