写真で綴る登山と旅のあれこれ

桜づつみ回廊⑤(和田山~豊岡)

歩いた日

2017年4月9日(日)

天気

霧雨
12℃@豊岡駅(16:30)

コースタイム

和田山駅(7:50)→養父駅(9:10)→養父神社(10:00)→諏訪公園(10:40)→八鹿駅(11:00)→青谿書院(12:10)→江原駅(12:50)→植村直己ふるさと公園(13:40)→豊岡城址(16:10)→豊岡駅(16:30)

駐車場

和田山駅前 (数十台・300円/日)

周辺情報


満開

和田山駅
雲海の竹田城が描かれた機関車が
唸りを上げてホームを出て行った

和田山駅_竹田城がデザインされた電車

冷たい霧雨が立ち込めた
日曜日の早朝

ピヨピヨと繰り返す
歩行者用信号の音を背中に

石鹸と仏壇の香りのする
駅前通りを駆け抜ける

和田山駅前

駅北の墓地公園から
円山川の堤防に上がれば・・

和田山_雨の円山川の堤防

満開の桜づつみ回廊!

和田山_円山川_満開の桜

3月上旬に歩き始め
ようやく桜最前線に包まれました

満開の桜

満開から
最初の週末は

あいにくの雨。。

しかも
前日に豊岡では28℃まで
気温が上がったと聞いて

散ってしまうのではと
焦りましたが

散り急ぐイメージの桜も
散り際は自ら決めるのか

そのときまでは
ちょっとやそっとの風雨では
ビクともしないそう

雨に濡れた桜

予報では
今朝は天気が回復する
はずだったんですが。。

前日の雨の名残りのような
雨より霧に近い霧雨

堤防に上がると
吹き付ける風にのって
水滴の密度が上がって

顔を洗うような雨に
濡れるので

今日は折りたたみ傘を
さしたり、たたんだり

なので
歩いたり、走ったり

和田山_桜づつみ回廊

ここまで走ってきて
自覚症状のない疲労が
圧縮されて溜まってるのか

向かい風のせいか
重力が少しだけ増したのか

今日は少し
体が重く感じられて

普段あまりしない
雨の花見を楽しみながら

タラタラと行きます

和田山_円山川堤防_桜

・・・

車を停めて車内から
花見をしている人もいましたが

桜の下を歩いている人の姿は
ほとんど見かけなかった

和田山_円山川堤防_桜

和田山の桜づつみも
終点に近づいたとこで

一組だけ花見をしていた
夫婦に出会った

車椅子を押してもらい
桜の小枝を手にした
お婆ちゃん

挨拶すると

きれぇーな

想像と違う
ドスの聞いた強い声に

怒られたのかと
一瞬たじろいでしまった。。

和田山_円山川堤防_桜

この区間
全てが桜づつみとして
整備されているのではなく

和田山と鳥取を結ぶ山陰本線と
着かず離れず歩く

山陰本線と桜

養父(やぶ)市へ

養父市の標識

実は藪(やぶ)医者という
言葉の発祥の地。。

養父駅
隣の敷地には病院があって
気概を感じますが

養父駅

もともと養父医者は
養父にいた名医のこと

江戸時代には
多くの弟子も輩出し

養父医者といえば
医者の名門ブランドだった

ところが

その知名度を悪用した
ニセ養父医者が急増

逆淘汰が起こり
養父医者=下手な医者
となってしまったそう

いつの時代も同じようなことが
起こるんですね。。

・・・

最近は安倍さんに
農業の国家戦略特区に指定されて

耕作放棄地の再生モデルとして
全国的にも今注目されているそう

円山川_桜とトラクター

養父神社は
そんな農業の神様を祀った神社

養父神社

社務所で誰かが
ピアノの練習をしてるのか

映画のタイトルを忘れたけど
宮崎アニメの曲が聞こえていた

養父神社の狛犬

・・・

ここで
ちょっと一息

桜と梅の見分け方
分かりますか?

梅の花

まずは
花びらの形

花びらの先端に
切れ込みがあるのが桜

絵に描く桜の花びらの
典型的な形ですね

オオシマサクラ

花びらが
団扇のように円いのが梅

ウメ

花の柄が長く
一箇所からニ・三本が
束になって咲くのが桜

ソメイヨシノ

枝に直に花がついて
串に連なるように咲くのが梅

ウメ

こんな八重咲でも

八重桜

こんな真っピンクでも

真っピンクの桜

桜だと分かります

ピンクの桜

・・・

桜と一口に言っても
三百種以上もあるそうで

八重桜

日本中で幅を利かせる
ソメイヨシノは

実は日本古来の桜ではなく
野生種を交配した園芸種

円山川_桜づつみ回廊

片親のオオシマザクラは
緑の葉と白い花が爽やかな桜

オオシマサクラ

もう片親がエドヒガン
花の付け根がプクっと丸い

エドヒガン

そして生まれた
ソメイヨシノ=染井吉野

ソメイヨシノ

この桜が登場したのは
意外と新しく

今から百年ちょっと前
江戸末期か明治の頃

ツツジなどの園芸産地だった
江戸の染井(駒込の辺り)で

葉の前に一斉に花が咲く
珍しい桜として生み出され

古くから
桜の桃源郷として詠まれ
ネームバリューのあった
吉野の名が冠されたそう

・・・

ちなみに
吉野の桜はヤマザクラ

吉野_ヤマザクラ

しかし江戸時代には
すっかり衰退していたそうで

一目千本の光景は
現代になってからのこと

吉野_ヤマザクラ
(2009年4月12日吉野)

ソメイヨシノは成長が早く

植えてから十年ほどで
それなりに花をつけて

二十年ほどで成樹になり
七十年ほどで衰退し始める

人の一生に近いのかも

高度成長期の公共事業で
一斉に植えられた桜並木は

いわば団塊の世代
高齢化に差し掛かっているとか

・・・

それに対してヤマザクラは
樹齢二百年を超えるものも多く

世代を超えて受け継がれるため
地域の名物桜になりやすい

住塚山_桜公苑
(2015年4月18日住塚山)

山奥に一本で咲くヤマザクラ
素朴でいて強い存在感のある美しさ

朝来山_ヤマザクラ
(2015年4月11日朝来山)

ヤマザクラこそが日本の桜
というほど単純ではなく

ヤマザクラ

伊豆などの太平洋沿岸には
オオシマザクラが多く

オオシマザクラ

東日本の内陸では
寒さに強いエドヒガンや
カスミザクラが多い

カスミザクラ

つまり
現在のように一種類の桜が
日本中を席巻することは
ありえなかったということ

・・・

ソメイヨシノの
一面の花色の美しさは

古くから歌に詠まれた
理想が実現してしまった
美しさ

ソメイヨシノ

しかも
全てのソメイヨシノは
一本のオリジナルが
挿し木などで増やされた
いわばクローン

掛け値なしの
美しさではなく

櫻の樹の下には・・・

と勘ぐってしまうような
胸騒ぎ感のする美しさ

それがまた人を
引き付けるのかも
しれませんが。。

・・・

旅の続きに戻って
小さな桜公園で小休憩

諏訪公園_桜まつり

この日は
商店街の桜まつり

相変わらずの霧雨のなか
大勢の人が空き店舗のような
スペースに集まっていた

八鹿_諏訪神社_桜

里帰りしているのか
若い人の姿も多く

ベビーカーには
生後間もない子の姿も

生まれて初めての桜は
どう映ったのかな

八鹿_諏訪神社_桜

まだまだ遠いはずの
私の故郷と同じ日本海の
匂いがする気がした

八鹿市街地

八鹿駅に到着
特急電車や高速バスもあって
大阪からのアクセスは意外と便利

八鹿駅

かつてこの辺りには
軍需工場があり

戦闘機の部品などを
作っていた歴史も

八鹿_円山川堤防_桜

人はサムライ
花木は桜

散華をよしとする
価値観とともに

ひとつの共同体
ひとつの日本を演出する
装置としても利用され

急速に広まった
ソメイヨシノという桜

桜_ソメイヨシノ

伊佐橋を渡った舟山公園

円山川の伊佐橋から舟山公園

多くの戦没者の慰霊碑や
戦艦の砲弾が奉られていた

雨に濡れたオオシマサクラ

八鹿宿南(しゅくなみ)へ

青谿書院(せいけいしょいん)
池田草庵が建てた私塾

八鹿宿南_青谿書院

1847年に建てられた建物や
書物が保存され(近くの資料館)

施錠されてなく
自由に見学できます

門人使用の便所

ボロボロの引き戸に
一瞬ひるみましたが

恐る恐る中を覗いてみると
思ったより清潔な畳の匂い

青谿書院の桜

但馬の聖人だそうですが
正直初めて知りました。。

但馬の有名人といえば
山好きにはこの人の方が
馴染み深いかも

道路標識_植村直己が生まれた町_日高

今回の旅で唯一のトンネル
広い歩道があるので問題なし

国道312号_浅倉トンネル

江原駅に到着

江原駅

焼肉のタレ的に
"エ"にアクセントを置いて
読むのかと思ったら

駅のアナウンスは
"バ"にアクセントを置いた
外国人のような読みだった

・・・

ここで終了にするか
迷ったけれど

ここにきて雨が
小止みになっていたので
先へ進むことに

江原_円山川_桜

途中で地図にあった橋が
無くなっているという
ハプニングもありましたが

体力に余裕もあったので
迂回すれば問題なし

江原_円山川_工事中の橋

日高町上郷へ
冒険家の植村直己の故郷だ

日高町上郷_田畑の風景

五大陸最高峰登頂
アマゾン川イカダ下り
犬ぞり北極点到達

”青春を山に賭けて”
ワクワクして読んだっけ

より高く、より遠く、より速く
そこにしか冒険はないと思っていた

日高町上郷_足元に拡がるホトケノザとツクシ

調べてみたら
親族の畳屋さんでした
立派な会社です

植村畳の看板

植村直己ふるさと公園

植村直己ふるさと公園

頼光寺の裏山に
10分ほど登ると

植村直己の墓と
エベレスト初登頂のヒラリー卿の
銘の入った記念碑があります

頼光寺の裏山の植村直己の記念碑

展望台からは
上郷の集落と豊岡方面を一望

展望台から上郷集落の展望

どうも雨は上がる気配がなく
空には黒い雲が現れて
霧雨は小雨になった

雨に濡れた桜

麓には植村直己の
生家跡が残っています

植村直己の生家跡

子供の頃は親の手伝いで
牛の世話をするのが日課だったそう

植村直己_石碑_牛追いし里に帰りて名は永遠にここに生きる

これなら遭難した
マッキンリー(デナリ)からも
見つけて帰って来られるかな

頼光寺と山に立つ記念碑

ちなみに頼光寺は
大江山の鬼(酒呑童子)
毒を飲ませて退治した
源頼光ゆかりのお寺

・・・

田んぼを貫く
単線の山陰本線

電車の本数は意外と多く

この先の城崎へ向かう
外国人を乗せた特急電車や
1両編成のローカル電車も

駅の間隔が長いので
飛ぶように駆け抜けていく

山陰本線_特急こうのとり

円山川の土手に上がると風が強く

片手で傘を差しながら
もう片手でレンズの雨粒を拭きながら

傘が何度もラッパに裏返った

豊岡_円山川_桜

豊岡はカバンの街

奈良時代の昔から
円山川の河川敷で採れる
ヤナギを編んで作ったツヅラは
正倉院にも上納されたとか

豊岡_かばん団地の標識

カバン工場や直売所が集まり
カバン柄のバスも走ってます

・・・

下流付近は殆ど傾斜がなく
音もなく静かに流れる円山川

川幅が広がって
土手もとんでもなく広い

車は通行止めなので
ゆったり歩けます

豊岡_円山川_堤防

円山大橋
堤防一面に咲く白い花は
野生化した大根の花だそう。。

豊岡_円山川_堤防_大根の花

立野橋
今日はここまで!

豊岡_円山川_立野橋

駅前の豊岡城址に上ると
大きな雨雲が南へ
流れていくのが見えた

豊岡城址_桜

豊岡駅に到着

豊岡駅

次の電車まで
1時間待って帰りました

豊岡駅_ラッセル車

いよいよ次回
城崎へゴールです!

桜_ソメイヨシノ

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  1. 2017/04/09(日) 19:20:11|
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タイヘー

Author:タイヘー
健康のために山を始めました
近所の六甲山から全国の名山まで
マイペースでも一歩づつ山頂へ
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